みなさんこんにちは、今回はホスト名について解説していきたいと思います。
ホスト名とは
ホスト名とは、ネットワークに接続されたコンピュータなどの機器を人間が識別・指定しやすいように付けられる名です。
Linuxでのホスト名確認&変更方法
ホスト名の確認方法は主にコマンド・ファイル・変数に記述がございます。本記事ではそれぞれのコマンド名やファイル名の実行結果など紹介させていただきます。
uname
システム情報を確認するコマンドです。
-nのオプションを付けることで、ホスト名を表示させることができます。
書式
書式は下記となります。
$uname [オプション]
オプション
オプションは下記となります。
オプション | 説明 |
-a(--all) | システム情報をすべて表示します |
-n(--nodename) | ホスト名を表示します |
-s(--kernel-release) | カーネル情報の表示します |
-v(--kernel-version) | カーネルのバージョンを表示します |
-m(--machine) | ハードウェアの情報を表示します |
-p(--processor) | プロセッサータイプを表示します |
-i(--hardware-platform) | ハートウェアのタイプを表示します |
-o(--operating-system) | OS情報を表示します |
--version | バージョン情報を出力します |
実行例
今回はホスト名に関する実行結果を抜粋して表示します。
-a(--all)
システム情報をすべて表示します。その一部でホスト名も確認できます。
-n(--nodename)
ホスト名を表示します。
hostname
ホスト名を表示したり、一時的に変更するコマンドです。
ホスト名の変更はroot権限で実行可能です。
書式
書式は下記となります。
$hostname [オプション]
オプション
オプションは下記となります。
オプション | 説明 |
-a(--alias) | ホストの別名(alias)があれば表示します |
-b(--boot) | 起動時に使用されているホスト名を表示します |
-d(--domain) | DNSドメインの名前を表示します |
-f(--fqdn、--long) | FQDNを表示します |
-A(--all-fqdns) | 全てのFQDN(FQDNs)を表示します |
-i(--ip-address) | ホストのIPアドレスを表示します |
-I(--all-ip-addresses ) | 全てのアドレスを表示します |
-s(--short) | 短い形式のホスト名を表示します |
-y(--yp,--nis) | NISドメイン名を表示します |
-V, (--version) | バージョン情報を表示 |
-F( --file filename) | 指定したファイルから新しいホスト名を読み込む |
実行例
ホスト名を表示してくれるコマンドを抜粋して下記実行例で表示します。
hostname
ホスト名を表示します。
-A(--all-fqdns)
全てのFQDN(FQDNs)を表示します
ホスト名を一時的に変更
ホスト名を変更するには、root権限が必要です。
ホスト名である「ubuntu」から「test1」に変更しています。
hostnamectl
ホスト名を管理するコマンドです。
書式
書式は下記となります。
hostnamectl [オプション] command
オプション
オプション | 説明 |
-H, --host= | リモートホスト名を指定します。 |
--version | バージョン情報を出力します。 |
command
command | 説明 |
set-hostname | ホスト名を設定します |
status | ホスト名を表示します。commandの指定がない場合statusがデフォルトで指定されます。 |
実行例
ホスト名に関する実行例は下記となります。
hostnamectl/hostnamectl status
ホスト名を表示します。
ホスト名変更
一般権限でも可能。またホスト名が再起動後もそのままです。
/etc/hostname
設定ファイルでホスト名の記載があるファイルです。
/etc/hosts
$HOSTNAME
変数HOSTNAMEの値を確認することによって、ホスト名を確認することができます。
まとめ
下記まとめとなります。
・ホスト名について確認する方法は、コマンド、設定ファイル、変数など多々存在する。
・ホスト名変更で主に利用されるのは「hostname」「hostnamectl」コマンドです。確認するのは「uname -n」です。
・頻繁に変更することはないが、ネットワークを経由して通信する際にホスト名を把握する必要がある。
以上となります。障害が起きた際に原因切り分けに利用したりするので是非覚えておきましょう!
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<Linux文字コード確認について>