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centos8でのロケール日本語化を実行例豊富で紹介します!手を動かして覚えよう!

こんばんわmitsuです。今回は「centos8」の日本語化を紹介していきます。

ディストリビューションによって手順が変わってきますので、ぜひご参考いただければと思います。

日本語設定とは

Linuxのインストールではデフォルトで、言語が英語のみの場合が多いです。

日本語で表示することができないため、Linux初心者は言語設定でつまずくことが多いです。

なぜ表示できないかというと、日本語用のロケールパッケージが入っておらず、インストールされていないためです。

今回は日本語パッケージのインストールとkeyboardの日本語入力について解説していきたいと思います。

使用する環境

今回紹介するOSは下記となります。

・centos8.4

主に使用するコマンド

主に利用するコマンドについて解説していきたいと思います。以降はこれらのコマンドを使っていくので意味を覚えていただければ理解度が増すと思います。

dnf

「dnf」は、Red Hat系のLinuxディストリビューションで使われている“RPMパッケージ”を扱うためのパッケージ管理コマンドです。

localectl

ロケール(言語)の設定の操作・管理を行います。

source

ファイルに記載があるコマンドを既存シェルで実行します。

日本語化手順

システムを日本語化するための手順を紹介していきます。

centos8.4

それでは「centos8.4」における日本語化を紹介していきます。まずは現状のロケール(言語)設定がどうなっているか確認します。

linux-commnad-localectl

見るところ「System Locale」がUS(英語)表記になっています。

例 dateコマンドでの英語表記

date-eigo

続いて日本語のロケールが存在するか確認します。

localectl list-locales | grep JP

localectl-JP

表示されていないため、日本語のロケールはインストールされていません。

日本語パッケージインストール

dnfコマンドで「langpacks-ja」という日本語のロケールパッケージをインストールします。

dnf -y install langpacks-ja

linux-command-dnf-install-001

localectl list-locales | grep JP

日本語パッケージダウンロード後、日本語のロケールが存在するか確認します。

linux-command-localectl-jpok

「ja_JP.eucJP」と「ja_JP.utf8」が確認できました。今回は「ja_JP.uti8」を使用します。

続いて「ja_JP.utf8」を設定します。

localectl set-locale LANG=ja_JP.UTF-8

linux-commnad-localectl-set-locale

これによってシステム全体を「ja_JP.uti8」の文字セットに変更されました。

localctl

「locale set-locale」コマンドを実行すると「/etc/locale.conf」にあるロケールが、

設定したロケールに内容が変わります。

ただ既存で使用しているシェルには、変更前のロケールが使用されております。

そのため既存シェルでロケール設定を反映させるには、「source」コマンドを使用します。

source /etc/locale.conf

echo $LANG

linux-command-source

sourceコマンド実行後、下記「$LANG」を確認します。

linux-command- $ LANG

ロケールが日本語になりました。

これでロケールのインストールと設定は完了です。

キーマップの設定

続いてキーマップの設定を行っていきます。

キーマップの種類を確認します。

linux-command-localectl-list-keymaps

「jp106」を設定します。

linux-commnad-set-keymap-jp106

「localectl」コマンドで設定を確認します。「system Locale=LANG=ja_JP.utf8」と「vc keymap」が「jp106」になっていることを確認します。

linux-command-localectl-set-keymapjp106ok

キーマップの設定は以上です。

ロケールとキーマップの設定を日本語にできたら、日本語表示されたことを確認します。

今回は「date」コマンドを利用し日本語表記になっているか確かめます。

date

日本語での状態で表示することができました。

linux-commnad-date

特定のユーザのみに適応したい場合

以下のように個別設定が可能です。

# vi ~/.bash_profile

※Linux起動時に個人単位で読み込まれる設定情報ファイル
#LANG=ja_JP.UTF-8
#export LANG
# source ~/.bash_profile

[/ st-mybox]

「〜/.bash_profile」にて「export LANG」と「source ~/.bash_profile」を追記します。

centosを起動し設定したいユーザのbash_profileに記述することで、ログインする度に設定内容が自動的に反映されます。

linux-commnad-パーソナルユーザー設定

キーボードの設定

システムの日本語化は上記手順でできますが、キーボードは別で設定する必要があります。

「language」と検索ボックスに入力すると「Region&Language」が表示されます。こちらを選択します。

言語

「Input Sources」を日本語にする必要があります。それでは設定していきます。

「+」を選択すると他の言語の選択する箇所があります。パッケージを新たにインストールすると増えていきます。

gamenn1

「Japanese」をクリックします。

lang-jp

いくつか表示されますが、今回は「Japanese(Kana Kanji)」を選択します。

lang-jp2

「Japanese(Kana Kanji)」のみにします。

lang-4

これで日本語入力できるようになったはずです。

まとめ

まとめは下記となります。

まとめ

・OSによってパッケージのインストール方法が違う

・画面での操作やコマンドでのインストール方法がある

以上となります。初心者にとってこういった初期設定は難しいものですが、

覚えておけば次回からはいちいち調べなくて済むので、ぜひ覚えていってください。

当メディアでは他にもLinuxに関する記事を執筆しておりますので、興味ある方はぜひご覧いただけますと幸いです。

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ミツ

サーバ初心者向け「server-beginner」を運営する「ミツ」と申します。 Linux系やwindows系などのサーバに関する部分をメインで執筆していきますので、興味ある方はぜひご覧いただけますと幸いです。 <経歴> 専門学校卒業後、ネットワーク、インフラ、プログラミングを一通り経験。 当メディアでは主にLinux分野に関する内容を発信していきます。

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